Fragrance layering / Personal test
Jo Malone ライムバジル&マンダリン×苔清水を重ねてみた|1:2が好きだった理由
香水レイヤリングの記事を書くなら、実際に自分でも試したい。そこで普段使っているJo Malone London「Lime Basil & Mandarin」とPARFUM SATORI「苔清水」を重ねてみました。僕が一番好きだったのは、Lime Basil & Mandarin:苔清水=1:2です。
僕の結論
「雨上がりの森に日が差したような香り」になった。
苔清水の静かで湿った木や苔の感じは残っているのに、Lime Basil & Mandarinを足すと上から明るい光が入る。僕には1:1より、苔清水を多めにした1:2の方がしっくりきました。
なぜこの2本を重ねてみたのか
理由は単純で、どちらも自分が普段から好きな香水だったからです。
レイヤリング用に新しい香水を買うより、まず手元の2本で試した方が「単体の香り」と比較できます。
Lime Basil & Mandarinは明るい柑橘とハーブ。苔清水は、名前の通りもっと静かで、湿った森や苔を思わせる方向。
明るい香りと、静かな森っぽい香りを合わせたらどうなるんだろう。
そこから試してみました。
まず2本を単体で見る
Jo Malone London「Lime Basil & Mandarin」
Jo Malone London公式では、マンダリンをトップ、バジルをハート、アンバーウッドをベースに持つ香りとして紹介されています。
僕が感じるのは、最初の明るいライム・マンダリン感と、そのあとに出てくるハーブっぽさ。単純な柑橘だけではなく、少しピリッとした青さがあります。
公式も、バジルが柑橘にハーブの温かさと深みを加え、アンバーウッドがウッディな温かさを足す構成と説明しています。
PARFUM SATORI「苔清水」
苔清水は、公式ではCitrus Cypreに分類されています。
トップはレモン、ベルガモット、ハーブ。ミドルにスズランとジャスミン。ラストにムスク、ウッディ、モス、パチョリ。
PARFUM SATORIは、木々の間を流れる冷たい清水と、木や苔の温かさが混ざり合う情景としてこの香りを説明しています。
最初は透明感のある柑橘とグリーンから入り、徐々に湿った苔へ、最後はパウダリーなムスクへ移る構成です。
僕が好きだった比率は1:2
僕が試して一番しっくりきたのは、
Lime Basil & Mandarin:苔清水=1:2
でした。
理由は、Lime Basil & Mandarinを主役にしたかったわけではないからです。
僕が残したかったのは苔清水の静かな森っぽさ。
そこへ、Lime Basil & Mandarinの明るさだけを少し足したかった。
だから、苔清水を多めにした方が自分の狙いに合いました。
実際に重ねて感じた香り
最初に出てきた感想は、「いい匂い。でも言葉にするのが難しい」でした。
そこから考えて、一番しっくりきたのが、
僕の表現
雨上がりの森に日が差したような香り。
苔清水の湿った木や苔が雨上がりの森。Lime Basil & Mandarinの明るさが、雲の隙間から入ってくる光みたいに感じました。
苔清水だけのときに感じる静けさは消えません。
でも、そこへライムやマンダリンの明るさが入ることで、暗い森ではなくなる。
静かな和の森に、少し洋風の明るさが入る。
個人的にはそんな印象です。
なぜ相性が良く感じたのか、公式ノートで答え合わせしてみた
実際に重ねたあとで公式ノートを見ると、この2本には意外と共通点がありました。
| Lime Basil & Mandarin | 苔清水 | |
|---|---|---|
| 明るい部分 | マンダリン・ライム | レモン・ベルガモット |
| グリーン・ハーブ | バジル・ホワイトタイム | ハーブ・グリーン |
| 深み | アンバーウッド | ウッディ・モス・パチョリ |
つまり、完全に正反対の2本を無理やり混ぜたわけではありません。
柑橘、ハーブ、ウッディという共通する軸があり、その上で苔清水のモス感が強く出る。
僕が感じた「森は残っているけど明るくなる」という感覚は、この構造を見るとかなり納得できます。
苔清水単体から何が変わった?
明るくなった
一番大きい変化です。苔や木の静けさは残りますが、トップの明るさが増えました。
重くなりすぎなかった
ウッディやモスへさらに重い香りを足したわけではないので、森っぽさは深くなるより軽くなる方向でした。
少し都会的になった
これは完全に僕の感覚ですが、苔清水単体の日本的な静けさに、Lime Basil & Mandarinのシャープさが入ることで、少しモダンな印象になりました。
この組み合わせが好きそうな人
- ウッディ・苔・森林系が好き
- 爽やかだけど軽すぎる香水は物足りない
- 甘い香水があまり得意ではない
- 清潔感と落ち着きを両方欲しい
- 香水の「森っぽさ」を明るくしたい
逆に、バニラやグルマン系の濃い甘さ、濃厚なフローラルを求めている人には、方向が違うと思います。
同じ2本を持っているなら、僕ならこう試す
いきなり「1:2が正解」と決めず、次の順番で比べるのがおすすめです。
- まず単体で香りを確認する
- 1:1で2本の相性を見る
- 苔清水を残したければ1:2
- もっと明るくしたければ2:1
- 強すぎれば同じ場所ではなく別の場所に分ける
僕自身は1:2が好きですが、Lime Basil & Mandarinの爽やかさを主役にしたい人なら逆の方が好みかもしれません。
この組み合わせで失敗しそうなパターン
Lime Basil & Mandarinを増やしすぎる
苔清水の森っぽさを残したいのにシトラスを増やしすぎると、狙いとは違う方向へ行きます。
両方を普段の単体使用量でつける
レイヤリングでは総量も増えます。最初から多く使わず、1+1から確認する方が分かりやすいです。
つけた直後だけで判断する
苔清水は公式にも、柑橘・グリーンから湿った苔、最後はムスクへ変化する香りとして説明されています。少し時間を置いた方が、この組み合わせの変化を見やすいです。
Lime Basil & Mandarin自体、レイヤリング前提でも楽しめる
Jo Malone London公式の商品ページでも、Lime Basil & Mandarinは単体だけでなく、他のコロンやバス&ボディ製品と重ねて使う方法が案内されています。
公式ストーリーではBlackberry & Bayとのレイヤリング例も紹介されています。
もちろんPARFUM SATORI「苔清水」との組み合わせをJo Maloneが公式推奨しているわけではありません。
ただ、Lime Basil & Mandarinそのものが、別の香りと重ねて変化を楽しむ設計・提案と相性のいいシリーズであることは分かります。
Lime Basil & Mandarin × 苔清水でよくありそうな質問
1:2は何プッシュ?
比率としてはLime Basil & Mandarin 1に対して苔清水2です。ただし香水の強さや場面によって総量は変えます。最初は少量で試してください。
メンズでも使いやすい?
僕はかなり使いやすいと感じました。甘さよりシトラス、ハーブ、ウッディ、モスが中心なので、清潔感と落ち着きのある方向が好きな人には試しやすいと思います。
仕事でも使える?
量を控えれば使いやすい方向だと思います。ただし職場では香りの好みに個人差があるので、普段より少なめから確認します。
苔清水がなくても似た方向を作れる?
全く同じにはなりませんが、モス、苔、グリーンウッド、パチョリなどを持つ香水に、明るい柑橘を少量足すと方向性は近づけやすいです。
まとめ|僕は「苔清水2:Lime Basil & Mandarin1」が好きだった
この2本を重ねて一番面白かったのは、単純に「爽やかになった」だけではなかったことです。
苔清水の静けさは残っている。
でもLime Basil & Mandarinを少し足すと、そこへ光が入る。
雨上がりの森に日が差したような香り。
僕の中ではこれが一番近い表現です。
香水レイヤリングは正解を覚えるものではなく、好きな香りを少し動かして、自分の好きな地点を探すもの。
今回の1:2は、それをかなり実感できる組み合わせでした。