AI × Work
Copilot導入後にコンサルは必要?毎日使う現場側から考える「Switch → AI-Native with Copilot」
会社にCopilotが入りました。でも、実際に使う人は一部で、使っていても検索や要約が中心です。そんな企業は珍しくないと思います。
僕の職場でも、体感では若手でさえ日常的に使っているのは半数程度です。しかも多くは「資料を探す」「質問する」といった検索寄りの使い方です。
では、そこから先へ進むために外部コンサルまで必要なのか。僕は会社の規模・歴史・社内DX部門の成熟度で答えが変わると思っています。
先に結論
研修はあった方がいいと思います。でも、外部コンサルが必要かは会社次第です。社内のDX・IT部門が機能しているなら、必ずしも外へ頼む必要はありません。
Copilotを導入しただけで社員が自然に使いこなすようになるとは思いません。僕自身、会社の研修で覚えたのではなく、毎日触りながら試して覚えました。
一方で、すでにDX推進室やIT部門がしっかり動き、社内事情を理解した人たちが活用を広げられる会社なら、外部コンサルの価値は相対的に下がります。
逆に、導入しただけで止まっている企業では、業務棚卸し・研修・権限整理までまとめて進める外部支援に意味があると思います。
「Switch → AI-Native with Copilot」は、Copilot導入後の定着まで支援する
パーソルワークスイッチコンサルティングは2026年9月15日、Microsoft 365 Copilotの活用支援サービス「Switch → AI-Native with Copilot」を開始しました。
公式情報では、Copilotの導入後に「一部の社員が要約や検索に使うだけで止まる」状態を課題として挙げています。
支援範囲は、活用課題の診断、業務棚卸し、研修、情報・権限の整理、Copilot Studioを使った業務専用エージェント構築、効果測定、全社展開まで。
つまり「Copilotの操作方法を教える研修」だけではなく、会社の業務自体をAI前提に組み替えるところまで支援するサービスです。
現場では、若手でも「使っている人」は思ったほど多くない
これはあくまで僕の職場での体感ですが、若手でもCopilotを日常的に使っている人は半数程度だと思います。
しかも、使っている人の多くも高度な自動化をしているわけではありません。
社内資料を探す、分からないことを聞く、文章をまとめてもらう。そういう検索・要約寄りの使い方が中心です。
それ自体は悪くありません。むしろ、検索だけでも昔よりかなり便利になりました。
ただ、「全社員にライセンスを配れば、そのうち勝手に業務変革が起きる」という感じではないのも事実です。
僕は研修ではなく、毎日触って覚えた
僕自身、会社からCopilotの本格的な研修を受けたことはありません。
実際の仕事で触りながら、「こう聞けば出るな」「この言い方だとうまくいかないな」と試して覚えてきました。
私用PCではChatGPTを毎日のように使っていますし、Xで流れてきたプロンプトを見て、実際に真似してみたこともあります。
つまり、かなり自習寄りです。
僕はAIを触ること自体が苦ではないのでそれでも覚えられました。でも、全社員に同じ学び方を期待するのは無理があります。
だから「使える人を増やす研修」は必要だと思う
外部コンサルが必要かどうかとは別に、研修はあった方がいいと思っています。
理由は単純で、使える人の数と、使いこなせるようになるまでのスピードを上げられるからです。
AIは、最初に一度触って「微妙だった」で終わる人も多いはずです。でも実際には、質問の仕方、元データの与え方、確認の仕方で結果がかなり変わります。
数か月かけて各自が試行錯誤するより、社内で使える具体例を共有した方が早いです。
特に「何に使えばいいか分からない人」へ、実際の業務に近い例を見せる研修には価値があると思います。
外部コンサルが必要かは「社内に誰がいるか」で変わる
一方で、「Copilotを入れた会社は外部コンサルを使った方がいい」とまでは思いません。
ここは会社の規模や歴史、組織体制によってかなり変わります。
僕が所属している会社では、DX推進室やIT部門が比較的しっかり動いています。
社内のシステム、資料の置き場所、権限、現場の業務フローまで分かっている人たちがいます。そういう会社なら、外部の人に一から説明して業務棚卸しをするより、社内で進めた方が早い場面も多いと思います。
逆に、IT担当が少ない、部門ごとにバラバラ、AI導入の担当者が兼務で手が回らない、といった会社なら外部支援の価値は大きくなります。
「コンサルが必要か」ではなく、「その役割を社内で担える人がいるか」で考える方が自然です。
Copilot Studioのエージェントは、作れば何でも賢くなるわけではない
このサービスでは、Copilot Studioを使った業務専用エージェントの構築も支援対象です。
ここは僕自身、現状ではそこまで期待していません。
仕事で触った感覚では、あらかじめ与えた指示の範囲に強く依存するため、「普通のCopilotに聞いた方が早い」と感じるケースが結構あります。
ただし、正確には「エージェントは最初のプロンプトだけでしか動けない」という仕組みではありません。
Microsoftの公式ドキュメントでは、エージェントは設定した指示に加えて、接続したナレッジ、ツール、トピック、他のエージェントなどを使って応答できます。指示は「何をするか」「どのリソースを使うか」を決める中心的な設定です。
つまり問題は、エージェントという仕組み自体が弱いというより、指示・知識・ツール・対象業務の設計が弱いと、役に立たないエージェントになりやすいことだと思います。
「社内ルール検索Agent」も、普通の検索より良くなければ意味がない
例えば、社内設計ルールを探す専用Agent、過去の質疑を探すAgent、定型資料を作るAgent。
名前だけを見ると便利そうです。
でも、僕が欲しいのは「専用Agentがあること」ではなく、普通にCopilotへ聞くより速く、正確に、安定して答えが返ってくることです。
専用化したせいで聞き方が限定されたり、事前に想定していなかった質問に弱かったりするなら、現場では使われなくなります。
逆に、正しい社内資料へ必ずたどり着く、権限管理が適切、出典が明確、定型作業を本当に自動化できる、というところまで作り込めるなら価値はあります。
エージェントの数を増やすことではなく、現場の人が「こっちを使った方が早い」と思えるかが一番大事です。
このサービスが特に合いそうな会社
「Switch → AI-Native with Copilot」は、Copilotをすでに導入したものの、使う人が増えない、要約・検索止まり、業務専用Agentまで作れない、といった企業には合うサービスだと思います。
社内にDX推進を専門で担う組織がない企業や、部門横断で権限・データ・業務フローを整理する必要がある企業では、外部が全体を見て進める意味があります。
一方で、社内のDX・IT部門が強く、現場と一緒に改善を回せている会社では、外部コンサルが必須とは限りません。
その場合は、全面的なコンサル導入よりも、研修や特定テーマだけ外部知見を借りる方が合う可能性もあります。
Copilot導入の次に必要なのは、「使わせること」より「使う意味を作ること」
僕の職場でも、Copilotを使っている人はまだ一部で、検索的な使い方が中心です。
だから研修や活用事例の共有にはかなり意味があると思います。
ただし、外部コンサルまで必要かは別の話です。
社内に業務とシステムの両方を理解したDX・IT部門があるなら、まずそこを中心に進めればいいです。
逆に、それを担う人がいない会社では、「Switch → AI-Native with Copilot」のように診断から研修、権限、エージェント、全社展開までまとめて支援するサービスは選択肢になります。
AIを導入した数でも、Agentを作った数でもなく、現場の人が「前より仕事が楽になった」と感じるか。
最終的には、そこが一番大事だと思います。